- プライム会員特典の見放題作品は、海外ではほとんど視聴できません(公式:サブスクリプションは居住国内でのみストリーミング可)
- ただし「海外でも視聴可能」という公式カタログがあり、この枠の作品は海外でも見られます
- 購入・レンタルした作品は、海外からもストリーミング再生できると公式に明記されています
- 最も確実なのは出発前のダウンロード。ただしDLから30日以内に再生開始/再生開始から48時間以内に視聴終了という期限があります
- VPNの利用はPrime Videoの利用規約で認められていません。本記事では公式に認められた方法のみを解説します
「海外でもアマプラが見られる」という情報と「見られない」という情報が混在していて分かりにくいのは、作品の種類によって扱いが違うからです。まずそこを整理します。
海外で見られるもの・見られないもの【一覧】
Amazon公式ヘルプの記載を次のように分かれます。
| 作品の種類 | 海外(居住国外)での視聴 |
|---|---|
| プライム会員特典の見放題作品(全体) | 不可 |
| 「海外でも視聴可能」指定の作品 | 可 |
| 購入した作品 | 可 |
| レンタルした作品 | 可 |
| 事前にダウンロードした作品 | 可(期限あり) |
| ライブイベント・スポーツ中継 | 一部不可(配信地域限定のものがある) |
| 追加登録(アドオン)チャンネル | 視聴に問題が生じる場合あり |
公式ヘルプには「現在、Prime Videoのサブスクリプションは、お住まいの国内でのみストリーミング再生ができます」と明記される一方、「お住まいの国以外に旅行中の場合、ストリーミング再生できるのは一部のPrime Videoタイトルのみに限られます」「これらのタイトルに加えて、購入またはレンタルしたタイトルをストリーミング再生できます」とも書かれています。
完全に見られないわけではない、というのが正確なところです。
「海外でも視聴可能」の作品はAmazon公式が用意している
意外と知られていませんが、Amazonは海外で視聴できる作品を集めた公式ページを用意しています。
Prime Video内の「海外でも視聴可能」というカタログがそれで、「海外で視聴可能なキッズ向けTV番組」といったまとまりもあります。渡航前にこのページを開いて、滞在中に見られる作品を把握しておくと計画が立てやすくなります。
ただし対象作品は入れ替わります。本数や具体的なラインナップは公式に固定の数値が示されていないため、出発直前にもう一度確認しておくと安心です。
【最重要】ダウンロードには2つの期限がある
海外でアマプラを見る方法として、Amazon公式が案内しているのが出発前のダウンロードです。公式ヘルプにも「対応端末をお持ちの場合は、海外でオフラインで視聴できるよう、旅行前にタイトルをダウンロードできます」と記載されています。
ただしここに落とし穴があります。ダウンロードした作品は無期限に見られるわけではありません。Prime Video使用規則には次のように定められています。
| 種類 | 期限 |
|---|---|
| 見放題作品のDL | DLから通常30日以内に視聴を開始し、 視聴開始後通常48時間以内に視聴を終了 |
| レンタル作品 | 再生開始から通常48時間以内。 いずれにせよレンタル料の支払いから通常30日で終了 |
| 購入作品 | 無期限 |
長期の滞在では、出発前のダウンロードだけでは足りません。1ヶ月を超える滞在なら、30日の期限が先に来ます。
どうしても現地で確実に見たい作品がある場合は、購入(レンタルではなく買い切り)しておく方法が最も安全です。購入作品は視聴期間が無期限で、かつ海外からもストリーミング再生できると公式に明記されています。
ダウンロードの上限
- 保存できるのは25本まで(一部動画を除く)
- 見放題作品は一度に2台までの端末にダウンロード可能
- レンタル作品は1台のみ
- 購入作品は4台まで
海外からアクセスするとどうなる?

視聴できない作品を再生しようとすると、Amazonが「位置情報エラー」と呼ぶメッセージが表示されます。また地域によっては「サービスエリア制限 Prime Videoおよびそのコンテンツの提供は、適用される法律への準拠を含め、国または地域によって異なります。お客様の地域では、当社のサービスは提供できません。」という画面になります。
なお、他サイトでよく見る「エラーコード〇〇=海外判定」という説明については、Amazon公式にエラーコードと地域制限を結びつけた記載は見当たりません。公式が列挙している再生エラーコードは通信や端末側の問題を含む一般的なものです。
VPNについて(Prime Videoでは認められていません)
Prime VideoでVPNを使う方法は、当サイトではおすすめしません。推測ではなく、公式の記載が明確だからです。
Prime Video利用規約 第3条「地理的な変動性」(最終更新日:2025年5月15日)には、アマゾンが利用者の地理的な所在地を確認する技術を使用していることに続けて、「お客様は、お客様の所在地を隠したり偽ったりする技術または手法を使用することはできません。」と定められています。
加えて公式サポートにも、「Prime Videoは、仮想プライベートネットワーク(VPN)またはプロキシ接続経由のコンテンツのストリーミング再生には対応していません。」と明記され、再生トラブルの公式対処手順にも「VPNサーバーまたはプロキシサーバーを無効にします」という項目が入っています。
他サイトではVPNを使う方法が紹介されていることがありますが、規約に反する行為をおすすめすることはできません。アカウントは購入済み作品も紐づく資産です。リスクを取る価値は小さいと考えます。
やってはいけないこと:居住国の設定を変える
短期の旅行や出張で、うっかりやってしまいがちな点です。海外に出るからといって、Amazonアカウントの居住国(請求先住所の国)を変更しないでください。
公式ヘルプには、請求先住所を新しい国に変更した場合や新しい国でプライムに登録した場合、以前に購入またはレンタルしたコンテンツにアクセスできなくなることがあると記載されています。そのうえで「居住国やプライムに登録している国を変更せずに海外にお出かけの場合は、本ケースにはあてはまりません」とも書かれています。
設定はそのままにしておくのが正解です。買った作品を失いかねません。
再生できないときに公式が案内している対処
地域制限ではなく単純な再生不具合の場合、Amazon公式は次の順で確認するよう案内しています。
- アプリ(PCならブラウザ)を一度閉じる
- 端末の日付と時刻が正しく、自動設定になっているか確認する(設定がずれていると認証の問題が起きると公式が明記。海外では盲点になりがちです)
- 端末の電源を60秒以上落として入れ直す
- 端末・ブラウザ・アプリを最新に更新する
- 3台以上の端末で同じアカウントを使っていないか確認する(同じ作品の同時再生は2台まで、同時ストリーミングは3本まで)
- 回線を確認し、ルーターを再起動する
またPrime Videoヘルプには、視聴できない場合として国/地域の設定が日本になっていない可能性にも言及があります。
よくある質問
海外にいる間もプライム会費はかかりますか?
会員である限りかかります。プライムの会費は月額600円(税込)、年額5,900円(税込)です(2026年7月時点)。長期滞在で使わない場合は、いったん解約するのも選択肢です。
海外でも新しく作品を購入できますか?
公式ヘルプには「デジタルコンテンツを購入できるのは、日本にお住まいのお客様のみです」との記載があります。見たい作品は出発前に購入しておきましょう。
スポーツのライブ配信は見られますか?
公式は「お住まいの国以外では、一部のPrime Videoコンテンツとライブイベントをストリーミング再生できない場合があります」としています。ライブイベントは個別に配信地域が限定されることがあるため、期待しない方が安全です。
無料体験はありますか?
Amazonプライムには30日間の無料体験があります(2026年7月時点)。
海外で日本の動画サービスを見たい場合は
プライム・ビデオについては上記のとおりですが、サービスによって方針はまったく異なります。
たとえばTVerやNHK ONEは、Prime Videoのように利用規約でVPNの使用を禁じてはいません(TVerは「サポート対象外」、NHKは「海外からの利用は制限される」という案内です)。海外滞在中に日本のテレビ番組を見たい場合は、そちらの記事を参考にしてください。
いずれの場合も、そのサービスの利用規約を確認したうえで判断することをおすすめします。
まとめ:出発前の準備がすべて
海外でアマプラを楽しむための現実的な手順はこうなります。
- 出発前に「海外でも視聴可能」カタログを確認しておく
- どうしても見たい作品は購入しておく(無期限・海外でも再生可)
- 短期滞在なら出発直前にダウンロード(30日/48時間の期限に注意)
- 居住国の設定は変更しない
「海外では一切見られない」と諦める必要も、規約に反する方法を取る必要もありません。公式に用意されている範囲でも、できることは十分にあります。
